「同期するので大丈夫です。」「同期してないんですか?」こんなことを周りから言われたことはありませんか?
同期って何?と聞かれることがあります。IT関係の仕事をしていると当たり前のように同期と言いますが、ITに携わってきていない方にとっては完全に業界用語です。知っている人は、当たり前のように使っていますが、大半の人が全く分からないのではないかと思います。今回はスマホ、PCでの同期について説明します。
同期とは
スマホ、タブレット、パソコンをみんな同じデータにすることです。
外で知り合いとスマホでアドレス交換したとします。家にあるタブレットのアドレス帳に交換した連絡先は登録されていません。タブレットにも登録するにはスマホを見ながら転記したりする必要があります。
同期の機能があると上記のような作業は必要ありません。スマホに保存すると自動的にタブレットにも保存されていつでも使うことができます。
この例でいえばスマホとタブレットが同じデータになることが同期です。
同期はスマホ、パソコンなどを複数台お持ちで、その複数台で同じアカウントを使っている場合に便利な機能です。パソコンがなくて、スマホが1台のみお持ちであるような場合は便利さを実感できないかもしれません。
同期の例
下記例は1で操作した場合その後2,3と自動的に行われることになります。
例1
- 「スマホ1」に新しい電話番号をアドレス帳に登録します。
- 「同期するコンピューター」に新しい電話番号が保存されます。
- データを入力していない別の「スマホ2」に新しい電話番号が保存されます。
例2
- 「スマホ2」で先ほどのアドレス帳の電話番号を消します。
- 「同期するコンピューター」から消えます。
- データを消していない「スマホ1」からも電話番号が消えます。
例3(①、②、③の順に進みます。)
2、3については、最近は自動的に行われます。機能によっては自動ではなく手動で行う場合もあります。
ようするに
1回の操作でデータの追加や削除がみんな同じに行われるのが「同期」と言うことです。
どのような機能が同期するのか
これまではデータをアドレス帳関連に例えましたが、それ以外にも下記のようなサービスが同期することがあります。
- メール
- メモ帳
- カレンダー
- インターネットのブックマーク
- 撮った写真
- 音楽やアプリのダウンロード
等々….
上記のような場合は同期をしていることは多いです。※設定によっては同じアカウントでも同期しないように設定している場合もあります。
同期する条件
複数のスマホ、パソコンで同じサービス、同じアカウントを使っている場合は同期している可能性が高いです。
例
iPhone、iPad、macで同じApple IDを使っている。
Androidスマホ、パソコンで同じgoogleアカウントを使っている。
iPhone、Androidの両方でEvernoteを同じアカウントで使っている。
上記のように複数台で同じサービス、同じアカウントを使うことで同期されることが多いです。
同期する機能、サービスとは
- iPhone、iPad:iCloud、iTunes
- Androidスマホ:Googleサービス全般
- パソコン:マイクロソフトOneDrive
- その他アプリ:Evernote、Dropbox
等々….
インターネット上にある「同期するコンピューター」
iCloud、Google、OneDrive、Evernote、Dropboxなどはインターネット上にある各社のコンピューターが「同期するコンピューター」になっています。写真を撮ると「写真を撮ったスマホ」が最新の状態と判断されて、インターネットの「同期するコンピューター」に保存されます。「写真を撮っていないスマホ」は「同期するコンピューター」から最新の状態ではないと判断されてこの写真を追加保存するのです。
ご自身のパソコンが「同期するコンピューター」
iTunesはご自身のパソコンが「同期するコンピューター」となっています。iPhone、iPadをパソコンにつなぐと同期ができるようになります。お互いのデータを見て最新の状態にします。
使い方に注意が必要
最近ではたくさんのサービスが、自動的に同期をするので便利ですし意識をしなくてもデータが最新の状態になるのでまるで魔法です。
しかし、使い方を間違えると下記のページに書かれているように大失敗することがありますので、ご注意ください。
さいごに
上記ボタンのページに書かれてあるような失敗をしないためには、今操作している機器やアプリ、インターネットの操作が同期をするようなものなのかを知っておくのが一番良いかと思います。