新しくiPhoneを購入した友人から連絡がありました。友人は2日前まではメモとか写真とかあったのに突然消えてしまったとのこと。削除した覚えもないということでした。
経緯を詳しく聞くと下記のような流れでした。
消えた経緯
1.iPhoneを新しく買い替えた。その際に古いiPhoneは下取りには出さなかった。
2.古いiPhoneでiCloudバックアップをしていたので新しいiPhoneにデータを復元して古いiPhoneと新しいiPhoneは同じデータになった。
3.古いiPhoneは家族が使うのであげた。あげる前にデータを消した。
4.本日データがないことに気が付いた。
なぜ消えたのか
上記の手順でなぜ消えたのか。それは「3.」でデータを消したからです。
友人は家族にあげるためにiPhoneにある自分のデータを丁寧にも1つ1つ削除していたとのことです。しかしなぜ古いiPhoneで消したものが、新しいiPhoneでも消えてしまうのでしょうか。
消えたデータはメモ、連絡先、写真などでした。大抵これらは「iCloud」という機能を使ってデータを保管しています。
「iCloud」はインターネットを使ってApple社のコンピューターにデータを保存する機能です。この機能を使うと古いiPhoneで削除したデータは新しいiPhoneでも削除されます。逆に新しいiPhoneで登録したデータは自動的に古いiPhoneにも登録されるという便利な機能なのです。
しかし、仕組みがわかっていなかった友人は良かれと思ってたくさんある写真データなどを1つ1つ削除してしまいました。そして、新しいiPhoneの写真も1つ1つ自動的に削除されてしまいました。
どうすればよかったのか
このように人にあげる、下取りに出すような場合はiPhoneの機能を使って初期化をしましょう。そうすれば1つずつ削除する手間もなくなりますし、データも消えないので安心です。
iCloudって?
iCloudという機能は、同じApple IDを使ってサインインしている機種がすべて同じデータになるようにする仕組みです。使い方を間違わなければとても便利に使えます。
iCloudを使っているデータは下記方法で確認ができます。ご参考にしてみてはいかがでしょうか。
1.「設定」アプリをタッチして開いてください。
2.開くとすぐにご自身のお名前が表示されている場合はお名前をタッチしてください。表示がない場合は「3.」に進んでください。
3.「iCloud」をタッチしてください。
4.ここに表示されているアプリがオンになっている場合は、iCloudを使ってデータを保管していることになります。
さいごに
友人は今回非常に残念なことになってしまいました。サポートに問い合わせるも、やはりデータは戻ってこないようでがっかりしていました。
このようなことを防ぐには、普段から使っている製品のことをよく調べてから使うということくらいしか対策がないのが現状です。わからないときは用語や機能がわからないときはサポートセンターに問い合わせるのもよいかもしれません。